そこには、見渡す限りキラキラ輝く海が広がっていて。



「本当は、ここからの星空を見せられたらいいんだけど。

都心から近いから満天の星とまではいかないけど、それでもけっこう見えるんだ。

俺さ、ここが好きで、何かあるとここに星を見に来るんだよね。

この展望台はマイナーだから、滅多に人がいなくて、一人になれるから。

……夜までここにいると帰りが遅くなっちゃうから、今日は星空を見せられないのが残念だけど。

でも、この海だけでも、なんだか心が洗われるだろ?」



「ええ。キラキラしてて、とってもキレイ」



でも……



「あたし、星空も見て行きたいな」