それは、カイト先輩から時折送られてくるポストカード。
メールは毎日のように交わすあたし達だけど、先輩はときどき、ポストカードを送ってくれる。
先輩の住む街の風景。
あたしがそれを見て微笑んでいたのは……
いつも先輩が、ポストカードの端に星のシールを貼ってくるからで。
それが二人の秘密の暗号のように感じられて、そのシールを見るたびに、あたしの口元は思わず緩んでしまうのだ。
「で、その後、時計を見るのはなんで?」
「あぁ、それは……」
あたしは、左腕の内側に向けている腕時計の面を広瀬さんに見せた。
「それって……」


