受け取っていいものかどうか、迷っているあたしの腕の中に花束を押し付けると、広瀬さんは「座っていいかな」と、さっきまでユリが座っていた席を指差す。
「あ、どうぞ……」
あたしが条件反射的にうなずくと、広瀬さんはニコリと笑って、席についた。
ウェイトレスがテーブルを片付けて広瀬さんの注文を取って去ると、あたしはふいに我に返る。
「っていうか、広瀬さん、どうしてここに?」
「昨日の今日でこうして偶然再会するのって、運命っぽくない?」
とまどうあたしに、イタズラっぽい顔を向ける広瀬さん。
窓から差し込む太陽光が、グラスにキラキラと反射していた。


