恋する星曜日~Pure Love Story~

「昨日のって……あ、この人が?」


事態を悟ったらしきユリは、花束を抱えたその男に興味津々といった顔をして。

けれども授業に行かなくてはならないことに、とても残念そうな顔をして。


「あとで、報告してね」


あたしにそんな耳打ちをすると、広瀬さんに軽く会釈をしてその場を去って行った。



あとに残されたあたしに、広瀬さんは小さく笑う。

それから、あらためて、あたしにその花束を差し出してきた。


「これ、君にプレゼント」


上品で優しい、淡い紫色のバラは、甘い香りを放っていた。