「それに……」
五味先生がクスリと笑う。
「五味佳代って、『ゴミかよ』で語呂が悪いだろ」
あぁ、そうだった!
かつてカヨが気にしていたことを五味先生が口にしたので、あたしは思わず吹きだしてしまった。
そのカヨは、今では同じ大学の同級生と、とても幸せな恋をしている。
「そういえばカイト、一時帰国してくるんだって?」
「そうなんですよ、来週の月曜日に」
「帰ってきたら、また4人で集まりたいな」
「そうですね!」
五味先生と、そんな約束をした。
けれど、その月曜日……
我が目を疑うニュースが、テレビ画面から流れてきた。