4人でのダブルデート。

バースデー旅行。

それも、とびきりロマンチックな、流星群の訪れるころ。



カヨの誕生日に、これ以上のプレゼントはないだろう。

あたしは、一方的に五味先生とした約束に、胸をはずませる。



外に出て南の空を見上げると、1等星のフォーマルハウトが、明るい光を放っていた。


あたしは、その1等星に誓う。

親友の幸せのために、絶対に今度の模試をがんばろうと。



まさか、それが……

あんな結果を引き起こすとは……

これっぽっちも思いもせずに――