恋する星曜日~Pure Love Story~

その日の試合は、カイト先輩達のチームの快勝だった。



「これから打ち上げなんだけど、良かったら一緒に来る?」



試合後のサークルの飲み会に、カイト先輩が誘ってくれて。

カヨと一緒に、おじゃまさせてもらうことにした。



飲み会の席では、乾杯のあと、オレンジジュースを手にしていたあたしのもとへチームメイトの一人がビールグラスを持ってやってきて


「セーラちゃんも、せっかくだから1杯飲みなよ」


そんな風に勧めてきたけど。



「セーラは未成年だから、お酒はダメ」



カイト先輩が首を振った。

先輩は、そういうところ、けっこう真面目なのだ。




「イマドキ、高校生だって少しくらい飲むよねぇ? 1杯くらいいいいだろ」



その人は、それでもあたしの手にグラスを握らせようとしたけど



「代わりに俺が飲む」



カイト先輩がグラスを奪い、グイっと飲み干してくれた。