その合宿での、最終日の夜のことだった。



「セーラが好きだ。俺と、付き合ってくれ」



二人で抜け出して流星群を見ている最中、カイト先輩が突然そんなことを言ってきた。



「付き合ってくれ」なんて、今さらどうして?

だって、あたし達、もう付き合ってるでしょ?

不思議そうな顔をしたあたしに、先輩がクスリと笑った。



「ほら、セーラ、あの病室での告白はシチュエーションがダメだって言ってたじゃないか。

だから、あらためて、さ。

二人っきりの夜に。

空から星が降ってくる中。

これなら、セーラも納得の告白シチュエーションだろ?」



「……バカ」



クスクス笑いながらも。

嬉しすぎて、目がうるむ。