恋する星曜日~Pure Love Story~

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7月21日。

8時15分の羽田発・奄美大島行きの飛行機に乗る予定で、あたしとカイト先輩は駅前広場で6時に待ち合わせていた。

5分前に着いたのに、カイト先輩はすでに到着していて。



「おはよ」



カイト先輩の笑顔がまぶしいのは、夏の太陽のせいだろうか。



「セーラ、すごい荷物だな。1泊だぞ?」



あたしの大きなボストンバッグを見て、ぷっと笑う先輩。

先輩はといえば、肩からディバッグをかけているだけだ。



「女の子には、いろいろと必要なものがあるんです」



「そっか」



先輩はそう言うと、サっとあたしの手からボストンバッグを取った。



持ってくれるんだ……


いつもながら、先輩のさりげない気づかいは、あたしの心をキュンキュン刺激する。