カヨが去ると、ダイスケは

「ごめん」

あたしの目をまっすぐに見て、謝ってきた。


「今さらだけど、あの時のこと、ちゃんと謝ってなかったから。

本当に悪かった。

セーラの言うとおり、あの時の俺は、確かにヤケクソになってた部分もあって……」



「いいよ、もう」



首をふったあたしに、「でも!」とダイスケは続ける。



「セーラは俺にとって、今までもこれからも、大切な幼なじみだから」



大切な幼なじみ……



「だから、こんな風に気まずくなっているのは嫌なんだ。前みたいにバカ言って笑いあいたい」



あたしだって、そうだよ。



「だから、あの時のことは、本当にごめん」



頭を下げたダイスケに。


あたしは――