「あはは、額の真ん中に星マークって、なんか神秘なパワーが出そうなカンジがするよ」



「このまま告白したら、お笑いでしょ」



あたしはシールをはがすと、生徒手帳を開けて、その中に貼りなおした。



「そのシール、別にとっとかなくてもいいのに」



こんなに沢山あるんだから、とカヨはシール・シートの束をヒラヒラとさせたけど。



「神秘なパワーの、ご利益がありそうな気がするからね」



あたしの言葉に、カヨは、少し嬉しそうに笑った。