「あのね、セーラ。

あたしが見たところ、カイト先輩もセーラのこと好きだと思うよ」



「そんなの分からないじゃない。カイト先輩だって、15歳は子どもだって思ってるかもしれないし」



実際、ハタチは大人で。

15歳は、大人じゃない。



「大丈夫、あたしの勘はあたるんだから」



そう言って微笑んでから、カヨは



「早いとこ、告白しなよ」



そんな言葉を付け加えた。