帰りは、カフェから近いあたしの家に先に送ってくれて。 それから、カイト先輩はカヨを助手席に乗せたまま、走り去っていった。 家に入ったあたしは自分の部屋に駆け込んで、バタリとベッドに倒れこむ。 カヨは大切で大好きな友達だけど…… カイト先輩の隣で笑うカヨは、好きじゃない。 カイト先輩の「カノジョの座」を狙うカヨは、もっと好きじゃない。 そんな風に思う自分は…… もっともっと、好きじゃないけど。