ソレを人差し指にかぶせてみたりしながら、あたしが考えていると…… 「ちょ、ちょっと、君!」 突然、慌てたような声がした。 声の方に顔を向けると、さっきのお兄さんがあたしの方に向かって走ってくるところだった。