目の前にあるのは、さっきまで見ていた幼稚園じゃない。 大きなお城みたいな建物。 でも、それ以外門をまたぐ前と、変わったモノはない… でも、周りにいた園児はいない。いたのは、私ともう一人だけだった。 確か、その子の名前は、 『きょうすけ(恭亮)』 バスの中で、みんなとすぐに仲良くなり、はしゃいでいた男の子だった。