でも私には支えてくれる人がいる。


じいとばあや。
その他にも第二、第三じいやに第二ばあや。
私の身の回りの世話をしてくれる多くの人達…

そして私を応援してくれる国民。



だから頑張ってきた。





迷い人でも今では認めてくれた。
だからこそ頑張りがいがあった。



王になると共に与えられる様々な力…

それは権力とは違う、時間軸と空間を歪めるという超能力のような力。

今なお王には 迷い人を元の世界に帰すために時間軸を歪め、世界を繋げる力はない…




他の力は使えても世界を繋ぐ力だけ使えない…




少なくともこの力が使えるようになるまでは精一杯王をやる。

そう思い続けてきた。



でも力が戻ったら??

私はこのままここにいるのだろうか…



両親にも10年以上会ってない。

もし向こうに帰ったら、それでもなお私はここに戻ってくると言えるだろうか…



かと言って、親代わりだった多くの人達をおいて行けるだろうか…



私を必要としてくれる人達を、クラミス王国をそのままにしては行けないだろう。





王として…
そして優梨愛様のためにも。