二人は何も言えなかった…





私たちがこの世界に迷い込んだときから誰より私達のことを考え、親身に接してくれた優梨愛サマが亡くなった!??



すごくきれいで
すごくかわいくて
すごく仕事ができて
すごく国民を思いやって
すごくクラミス王国を愛して
そして
すごく優しかった
優梨愛サマがいなくなった……



実桜先生は泣きながらこう言った
「あまりにも短い命だったわ。



優梨愛様は王になられる前からお体が弱くて、公務の途中で倒れることもあったの。


でもまさかこんなに早く…
 


本当はまだ誰にも言っちゃいけないの。


  
でもあなたたちには伝えなきゃいけない。







だって…













  
この世界には<王・王妃決定の掟>というのがあって、王の教育をするには若いうちからがイイからと王は必ず三歳児から選ぶ決まりなの。



しかもTETOのね…











すなわち、あなた達二人からよ。」