「今日は、TETOに入ったばかりですので、このお城の中を探検いたしましょう。」


実桜サンは、もう授業に入りたいらしかった。

 
まだ三歳だった私たちにとって、『探検』という響きは、ワクワクするものだった。






「まず、このお部屋はお二人の主な勉強部屋『③』の部屋です。

ほかの部屋は、①~⑳まで年齢別になっています。
 
でも、0歳と1歳は同じ①の教室です。」

 
一教室には、その年齢に所属している人数とその人たちのおつきの人たちの椅子と机が用意されている

私たちの教室には、4つの机と椅子があった。







「さっきまでお二人がいたのは、女王の部屋です。
  
お城のもう片側には王の部屋もありますが、今優梨愛様が王を兼任してらっしゃるので、王の部屋には入れません。」


 
さっきお城を見上げた時、お城は左右対称に作られていた。
たぶん最上階のどちらかが王の部屋でどちらかが女王の部屋だったのだろう。


「それでは教室をでて、探検にいきましょうか。」