「ねぇねぇ。 るりかちゃんだよね? ぼくきょうすけ よろしくね。」 「うん。 よろしくね。」 「もぉぼくたちおかあさんのとこかえれないのかな? ずっとかえれなかったらやだなぁ。」 「そぉだねぇ。」 いまから考えてみると、三歳児にしては、大人っぽい会話だった気がする。 なんとなくお互いにもう帰れないような気がしていたのかもしれない。 ―コンコン― 「失礼します。」 入ってきたのは、二人の男性と一人の女性。 どうやら、さっき優梨愛さんのじいやさんが言っていた人たちらしい…