「美羅帰ろ」





ビクッ!!





今日も竜哉が私の教室に迎えにくる。






もう慣れたはずの声に思わず飛び上がってしまう

冷やかす友達に挨拶をして竜哉の元へ急ぐ。





「今日も迎えにきてくれてありがと・・・」




竜哉との約束。




″俺が迎えにきたらかならず礼を笑顔で言え″




必死に作った笑顔。

でもきっと引きつってる。









「じゃあ帰ろうか」





「・・・うん」





竜哉と私が帰ろうとするとすかさず友達が冷やかす。





「竜哉くぅ~ん優しくしてあげてねぇ~vV」




「ははっそーするよ・・・美羅」




「う・うん・・・帰ろ」





私はもう一度友達に別れを告げて教室を出た。