アタシと王子様



俯いて、階段を駆け下りると足音に気付いたオーナーが顔を見せた。



「涼平は?起きた?」



目をゴシゴシこすり笑顔を作って頷く。



「寝起き悪かったでしょ?」



「…かなり」



「ハハハ!桃花ちゃんでもダメか!!ありがとね?あと、友達が来てくれてるみたいだよ?」



「え!あぁ…はい…すいません…忙しいのに手間取っちゃって…」



「いいのいいの!中もだいぶ落ち着いて来たから友達にもゆっくりしてもらってね?」



「…ありがとうございます」



軽く会釈をして表へ急いだ。