アタシと王子様



「ちょっと…いや…かなり…油断した…かも…」



お腹を抱えてボソボソ呟く先輩をキッと睨んだ。



「……自業自得です!!!今ので目が覚めましたか?!早く下りて来て下さい!!!!!」



「ラジャ……」



フンッと鼻を鳴らして痛がる先輩も無視して急いで部屋を出た。



「……やっぱり最低」



震える体と動揺を抑えるように唇を軽く噛んで涙をこらえ店へと戻った。