アタシと王子様



「あの…オーナー…」



「あぁ!ちょうど良かった!!ちょっと忙しくなって来たから涼平を起こして来てくれないかな?」



フライパンからジューッといい音が聞こえて厨房はいい匂いが漂っている。



「あ…はい…」



「ごめんね〜?涼平、寝起き悪いから思いっきり起こしてやらないと起きないと思う…階段上がって左のドアが部屋だから」



「……分かりました」



あの感じの悪い人から言われると気乗りしないけれどオーナーの頼みなら仕方ないと言われるがまま部屋へと向かった。