「ごゆっくり…」 「あ!ねぇ?」 伝票をテーブルに置いて離れようとしたあたしを呼び止める。 「…はい?」 目の前にある料理に手を付けずタバコを手に取ると口にくわえ火を付ける。 「涼平は?今日は店には出てないの?」 白濁の煙をプカリと浮かばせ気だるそうに聞いた。 「……寝てるんじゃないですか?まだ出て来ないと思いますけど…」 感じの悪い人だな…