アタシと王子様


「お疲れ様でした…今日はありがとうございました」

オーナーはレジで精算を先輩はテーブルを拭いている。


「お疲れ様、次は明後日だよね?よろしくね〜」


「お疲れ〜…」


「はい、次は頑張ります…じゃぁ、失礼します」


今度は丁寧に深く頭を下げ店を後にしようとしたあたしをオーナーが呼び止めた。


「相澤さん、危ないから涼平に送ってもらえば?」


「えぇ!!いいです、いいです!!近くなんで!」


大袈裟な身振り手振りで遠慮するあたしの言葉なんか無視するオーナー。