アタシと王子様


ダラダラと時間は過ぎて、あたしがバイト中に教えてもらったのはトレーの場所と片付けの仕方だけ。


お客さんが来ても先輩が先に接客しているのを見ているだけだった。


「あぁ!お疲れ様、上がっていいよ」


「あ…はい…」


何時間ぶりに表へと顔を出したオーナーの言葉に会釈をして裏へと戻る。


「いいのかなぁ〜…」


ブツブツと呟きながら服を着替えてタイムカードを押し閉店の準備をする2人に挨拶をしようと顔を出す。