たった1人の先輩に固執する女が多数…― つくづく厄介な人に告白されちゃったな… なんて冷静で客観的な考えが頭をよぎったけど何をされるか分からない怖さで足が震えていた。 「……」 あたし達の間に漂う嫌な空気に正面を見る事が出来ず手入れのされていない地面の雑草を眺めていた。 「あんたさ…」 「はい…」 「涼介に何をしたの?」 「え…?何って…」 何をって言われても思い当たる事が何にもない。 ただ、バイトで一緒になっただけで…