「ハァ?何それ…早く言いなさいよ」 呆れた顔で光から手を離した。 「話なら聞きます…」 「…じゃ、ついてきて」 ぞろぞろと集団に囲まれながら言われた通りについて行く。 いつも強気で間違った事が嫌いな光…― 弱々しい表情で泣きそうな顔を初めて見た。 …―連れて来られたのはベタに体育館の裏 壁際に追いやられ標的であるあたしにみんながキツイ視線を送っている。 「何の話がしたいのか分かってるよね?」 「……一応」 先輩に告白されるのが、そんなにいけないのかな?