アタシと王子様



「まぁ…長い時間一緒にいるから…頭良さそうとか感じた事はないけど…難しい本はよく読んでるかな」



「渡された本も分厚くて難しそうでしたもんね…先輩が読むんですか?」



今度はつまようじとコーヒーシュガーを補充しながら聞いた。



「……よ…読むよ」



明らかに嘘をついている先輩に分かっていながら更に聞く。



「どんな話なんですか?作者は?」



あたしの質問攻撃に焦りながら苦笑いをした。