学校に着くと小走りして教室に急いだ。 先輩があたしをジッと悲しそうな顔で見つめていた気がしたけれど見なかった。 「桃花おはよ〜」 先に来ていた光が声を上げると小さく手を振り笑った。 「光っ!聞いてよぉ…」 昨日の出来事を1つも漏らす事なく伝えた。 「…キス?」 「キス…うん…」 「誰が?誰と?」 「だから…あたしと…その…先輩…が…っていうか強引に…」