「あれ?桃花ちゃんは?送って来たのか?」 親父がテーブルに椅子を乗せながら、すっとんきょうな間抜け顔で聞いて来た。 「いや…平気でしょ?」 あんなに早く走ってりゃ変なヤツも近寄れないって… 「明日だっけ?バイト入ってるの…」 「…さぁ?来ないかもね」 「え?何か言ったか?」 「別に…腹減ったから飯作って来るよ…」 何であんな事しちゃったんだ…俺のバカ。 ため息をついた俺を不思議そうに見ていたけど気付かないフリをしてキッチンに向かった。