「ちぇ…バス何時かな?」 拗ねたような顔をして時刻表を見る光をよそに先輩に知らず知らず視線を送った。 あたしに気付いていないと思っていたのに先輩がこっちを見ている。 道路を挟んだ向こう側。 柔らかな笑顔を作りヒラヒラと手を振る先輩… あたしに振ってるのかな? キョロキョロと見渡してみても、それらしい人はいない。