アタシと王子様



「先輩って目立つよね?」


「今さら?学校の何人の女の子が先輩と仲良くなりたいと思ってるか…まぁ、あんだけカッコ良かったら嫌でも目立つだろうけど」



「…カッコいいとは思うけどね」



でも…あたしは祐介さんの方がカッコいいって思うけど。



ふいに光があたしの体を腕でつつく。



「な…なに?」



「声かけなさいよ?先輩さようなら〜って言わないの?」



「言わないよ…あんな集団でいるのに声かけづらいし」