四季〜二人で歩む季節〜



何をするわけじゃなく、ただあたしはレンにピッタリとくっついて眠りについた。


けれど、あたしが目覚めたのはもう日が傾き始めた夕方で、隣にレンの姿はなかった。


まだボーッとする頭を覚ます為、あたしはシャワーを浴びに浴室へと向かう。


シャワーを浴びた後は、濡れた髪をタオルで拭きながら冷蔵庫へと足を進めた。


開けてみても、入っているのはビールとミネラルウォーターだけ。


食材なんて一つも入っていやしない。


そもそもレンは自炊なんてしないのだろう。


炊飯器や調理器具なんて持ってすらいないんだから。