四季〜二人で歩む季節〜



レンはベッドにドカッと座ってあたしにこう言った。


「必要な物をカバンに詰めろ。」

「えっ?」

「今のって、ストーカー?
きっとまたここに来ると思うから、しばらく俺の家に居たら?」

「いいの?」

「いいよ。」


その言葉を聞いて、あたしは急いで必要な荷物をカバンに詰め込んだ。


「じゃあ、行くか。」

「うん。」


外に出ると夜明けの白く澄んだ空気があたし達を包み込む。


静かに走りだした車の中、あたし達は特に会話もなくただ前を向いていた。


レンの家に着き、とりあえず2人してソファーに腰を下ろした。