四季〜二人で歩む季節〜



森田さんがそのまま帰ってくれる事を願いつつ、あたしは残ってたビールを一気に流し込む。


けれど、そんな思いとは裏腹に森田さんは“ピンポーン”とチャイムを鳴らした。


じっと動く事が出来ないあたし。


おそらく彼はあたしが在宅だって気付いているのだろう。


小さな声だけど、“ミユ。…ミユ?”と聞こえてくる。


シゲにでも来てもらおうかと思っていた時、“コンコン”とドアを叩く音がしてあたしはビクッと身を縮めた。


心臓に悪い。


いっそドアを開けて追い払おうかとさえ考えたけど、素直に帰るかは謎であたしは頭を抱えた。