あたしは慌ててタクシーを拾い、その場をあとにした。 レンはあたし以外に何人の子と関係を持っているのだろう? 彼女ではないあたしは何も言う権利はないけど、何とも言えない気持ちでモヤモヤする。 その翌日、仕事が終わりお店から出るとレンがあたしを待っていた。 「今日は俺ん家でいい?」 「うん。」 久しぶりにレンの家に行くと、冷蔵庫には沢山のビールが入っていた。 「すごい量だね。」 「誰かさんが沢山飲むからね。」 「それって、あたし?」 「他に誰がいるんだよ。」 「あはは。」