そう考えていた時、ガチャっとドアの開く音が耳に届いた。
リビングの扉が開き、レンがゆっくりとあたしの方に歩いてくる。
レンがあたしの前にドスッと腰を下ろすと、ギュッときつく抱きしめてくれた。
「寂しい思いばかりさせて悪かった。
やっと全てが終わったよ。」
「えっ?」
「仕事、辞めた。」
「本当?」
「あぁ。
だいぶ待たせたけど、もう悲しませないから。」
涙が溢れて声にならず、あたしはうんうんと首を縦に振る。
もうこれからは、不安や心配をしなくてもいいんだ。
やっと、レンと穏やかな生活が出来る。
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