「まだ仕事忙しいの?」
「うん。」
「いつまで?」
「わかんねぇ。」
ソファーにダラッと座り、目を閉じたままレンは言葉を返す。
些細な会話だって、今のあたし達には大事な事なのに、レンのそんな態度が何だか許せなかった。
「忙しい忙しいって、いつになったらその忙しさが終わるの!?
レンの心配をしてるあたしは、いつになったら安心出来るの!?」
「誰も心配してくれって頼んでねーだろ!
疲れてんだから、めんどくさい事言うな!」
あたし達は、ただ心に余裕がなかったんだ。
溢れ出る涙を止める事も出来なかった。

