「なぁ、ミユ。
大きな仕事が入って、しばらく帰って来れそうにないから。」
「しばらくって?」
「一週間か、それ以上か。」
「無事に帰って来てね。」
「あぁ。」
雪が1番降る時期に、レンの仕事がまた忙しくなった。
どんな仕事かはわからないけど、危険な仕事なのかなとあたしはより不安になる。
だけど、あたしはそっと見守っているしかなく、ただ早くこの仕事が終わってくれる事を願う日々だった。
レンが帰ってくるのは、3日に1回ぐらい。
いつも険しい顔をしながら眠っている。
もう何日会話をしていないんだろう?

