四季〜二人で歩む季節〜



翌日、あたしは和香ちゃんに付き添って、産婦人科へと足を踏み入れる。


ほんわか柔らかい空気が流れる中に居るのは、正直居心地が悪かった。


和香ちゃんも、不安そうな表情をしている。


あたし達に会話はなく、しばらくすると和香ちゃんは診察室へと呼ばれて入って行った。


名前を呼ばれた瞬間の横顔が、より一層不安を増しているように見えた。


あたしは椅子に座ったまま、和香ちゃんが戻ってくるのを待つしかない。


10分ぐらいは経ったのだろうか?


和香ちゃんが戻ってきたけど、その表情からは何も読み取る事が出来ない。