「ミユさん、一人で大丈夫ですか?」 「うん、大丈夫。 色々と心配かけちゃってごめんね。」 「やっぱり、家に来ません?」 「レンのとこに持って行く物とか用意したいから。」 「そうですか。 じゃあ、明日また悟と迎えに来ます。」 「うん、ありがとう。」 パタンとドアを閉め、車を見送った。 一人、部屋へと入ってみても、やっぱりレンの姿はここになくて涙が込み上げてきた。 もし、レンがこのまま目を覚まさなかったら、あたしはどうやって生きていけばいいんだろう。