四季〜二人で歩む季節〜



看護師に連れられて、あたしは手術室のすぐ隣にある小さな部屋へと案内された。


そこには、まだ手術着を着た医師が居た。


「まず、手術は無事終わりました。
思ったよりも深くまで刺さっていたので、出血量が多かったです。
時期に意識も戻ると思います。」

「はい。
ありがとうございました。」


部屋を出ると、和香ちゃんと悟くんが待っていてくれた。


「今日は、面会とか出来ないからまた明日来て下さいって。
送ります。」

「うん、ありがとう。」


帰りの車内でも誰一人口を開く事はなく、レンのマンションに到着した。