扉が開き、ベッドで眠るレンが出て来た。 「…レン。」 呼びかけてみてももちろん反応はなく、そのままICUへと入って行った。 「ご家族の方ですか?」 そう看護師に聞かれ、悟くんが 「知人です。」 と、答えてくれた。 「ご家族の方はいつ来られますか?」 再び看護師が質問をしてきたけれど、悟くんは口をつぐんでしまった。 「…遠方に居るので来れません。 彼の身の回りの事はあたしがします。 話もあたしが聞きます。」 「そうですか。 では、こちらにお願いします。」