お店に母親が来た一件以来、あの女があたしの前に現れる事はなかった。


しばらくは、また連絡が来るんじゃないかとビクビクしていたけれど、どうやら諦めてくれたらしい。


このまま何事もなければいいのだけれど。


あたしは、また平穏な日々を取り戻していた。


レンともとてもいい関係を保っていると思う。


休みの日には一緒にご飯を食べに行ったり、忙しくても充実している。。


アパートは借りたままだけど、あたしはほとんどレンのマンションで過ごしていた。


「ミユさん、忙しいとは思うんですけど、相談したい事があるんです。
時間作ってくれません?」