大嫌いなはずなのに、大嫌いになりきれていない。 お金を渡した後、あたしはまたレンに助けを求めてしまった。 迎えに来てくれたレンの顔を見た瞬間、あたしは泣き付いていた。 馬鹿な奴だと思われているはずなのに、レンはあたしを叱るでもなくそっと優しく包み込んでくれる。 その後も、何度か母親からお金の無心をされた。 その度にあたしは、母親にお金を渡して自己嫌悪におちいっていた。 そして、そんなある日。 レンが珍しく昼間に家に居た時、また母親から連絡が来た。 「ちょっと出てくるね。」