スクッと母親は立ち上がり、鼻につく香水の匂いを漂わせてお店を出て行った。 結局、あたしは言われるがままにお金を渡してしまった。 母親が居なくなった瞬間、あたしはカタカタと震えてきた。 必死に自分を落ち着かせながら、あたしはケータイを開いてレンの名前を表示させる。 『はい?』 「…レン。 迎えに来て。」 5コールの後、電話に出たレンにあたしは助けを求めていた。 それからしばらくして、レンはあたしを迎えに来てくれた。 車に乗り込むなり、レンは静かに口を開く。 「また、渡したのか?」