蘭さんだったから、他の女の子達も揉める事もなくいい雰囲気のお店作りが出来ていたのかもしれない。 不安な事ばかりだけれど、あたしは頑張るしかないのだ。 蘭さんが引退するまでの約3週間、あたしはひたすら彼女の仕事を盗もうとしていた。 そうすると、蘭さんがどれだけ周りに目を向けていたのかが見えてきた。 さりげなく周りをフォローする。 だから、彼女はみんなから慕われていたのかと今更になってわかった気がする。 そして、あっという間に蘭さんがお店を辞める日がやってきた。