「話はこれだけじゃないのよ。」 結婚話に頬を緩ませていた蘭さんは、キュッと顔つきを変えこれから真剣な話がある事をにおわせる。 「あたしが辞めた後のお店は、ミユちゃんが引っ張っていくのよ。」 「…あたしが?」 「そうよ。 って言っても、あたしは何もしてないように見えてたわよね。」 「いえ。」 「ただちょっと周りに目を向けてみて。」 「はい。」 蘭さんが辞めてしまった後のお店は、どうなってしまうのかと一気に不安になってきた。 あたしが引っ張っていくなんて、そんな事出来るのだろうか?