『ミユちゃん、仕事前にちょっと会える?』
そう蘭さんから電話がきたのは、秋も終わりに近付いてきた頃だった。
蘭さんは、あたしが働いているキャバクラで不動のナンバー1キャバ嬢。
綺麗という言葉では表せないほどの美人で、彼女はあたし達キャバ嬢の憧れでもある。
そんな蘭さんから電話がかかってきて、何事かとあたしはソワソワしながら待ち合わせ場所へと向かった。
「遅くなってすいません。」
「突然呼び出してごめんなさいね。」
「いえ。」
店員に紅茶を注文して、あたしは蘭さんの向かい側に腰を下ろした。
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